私は不思議が好きである。

トリックもマジックも好きである。

しかし、トリックは既成の科学なので面白味に欠ける。

マジックは未知なる科学であり、特に好きである。

要は未知なるものの発見に興味があるのだろう。

その裏には、「人とは何か?」などもあるのかも知れない。

昨年、患者さんの居宅の床の上に水が溜まりだした。

水の量はコップ一杯から三杯くらいで、数時間後には自然に消えるのである。

専門家たちを呼んで、床を剥いで見てもらっても、水が溜まる原因が分からなかったらしい。

そして私に相談があった。

私は明治時代に裁判にもなった不思議な女性、長南年惠さんを思い出した。

そして現場を見せてもらい、水をもらって来た。

その後は不思議の連続だった。

やはり常識や多数決は面白くないと改めて思った。

今年も未知なる不思議との出会いを楽しみに待ちたい。