昨年暮れ頃より右半身に熱が偏る患者さんが増え出した。(東洋医学で言う熱とは正常より熱い部分が有る事をいい、冷えとは正常より冷たい部分が有る事をいう)

普段より右半身に虚(正気が少ない)が現れる患者さんは多い。陰(畑に例えれば、陰は水を含んだ土)に対して陽(畑に例えれば、陽は太陽の熱)の虚が強く冷えに傾いたり、陽に対して陰の虚が強く熱に傾いたりするのである。しかし、今回は正気が右に集まり過ぎて熱の状態を呈しているのである。

原因は花粉(実は植物の正気)か化学物質だろうと踏んでいたが、この時期に急に増え出したことから、花粉が濃厚となった。

しかし過去、ここまでの熱を生じる花粉症には出会ったことがない。

花粉症が強い場合、正気の減少も大きくなり、感染症を併発することが多い。
もし正気が少なく感染症が強く絡んでいたら、医者に回すなどの対処をしなければ危険である。