4月4日、街行く人たちの服装はまちまちである。
半袖の人もいれば、ダウンコートの人もいる。
気温は20度。
暑いと云えば暑い。
それにしてもダウンコートは・・・。
健康だから半袖?
不調だからダウンコートと考えるべきか?
そうだとすれば、半袖の人とダウンコートの人とでは、体力的差は大変なものである。
半袖の人の中には、天気予報で「今日は暑くなります」の一言に反応して半袖に替えた人もいるだろう。
また、熱く感じたから半袖に替えた人もいるだろう。
何れにしても半袖で耐えられる人は、それなりに丈夫であると云える。
ダウンコートの人は「何故そこまで寒いの?」と考えてしまう方も多い事だろう。
この差のある者同士が同じ部屋に居るとなったら、どちらかは不調を来すだろう。
この服装の差は、単に体質の差と考えればいいのだろうか?
若しくは、体調の差と考えるべきなのか?
実はそんなに単純なものではないのである。
半袖の人は元気と考えてもいいが、ダウンコートの人は寒く感じているからであり、その寒がりの原因に花粉症が考えられるのです。
花粉症の軽度のものは、差ほど寒さは感じないが、しっかりした花粉症の場合、正気の減少が大きく体が冷え、同じ温度でも寒く感じるのである。
今風に云えば、免疫力の大なる低下によるのである。
それほど花粉症は、免疫力を低下させるのである。
花粉で免疫力が低下して寒く感じるから、ダウンコートが最適なのである。
ダウンコートを着ている人のほとんどが花粉に起因しているとは云えないが、実際のところは花粉症が原因していることが大方である。
このような人が、「気温が20度もあるから薄着にしなければならない」などと周りの流れに乗ってしまうと、とんでもない不調を招くこととなるのである。
まず、風邪を引くのは目に見えている。
臨床でよく出合うのが、花粉症を風邪と間違えている方である。
花粉の時期が過ぎれば、自然と治るので軽度の場合、大きな問題にはならない。
しかし、しっかりした花粉症の場合、正気の減少(免疫力の低下)から感染症へと進行する。
そして本物の風邪となる。
この時、花粉症と風邪(感染症)との併発なので、風邪の症状が消えても、依然花粉症の症状は残り、「長引く風邪だな!」と感じるのである。
だからこの時期、服装だけで花粉症の有無が大方分かる。
周りの人より寒気を感じる場合、花粉症を疑うのも大事である。
間違った対処では、ただただこじらせるだけである。
4月4日はヒノキ科の花粉が多いと云うのがもっぱらであるが、私は桜の花粉もけっこう関わっているように思う。