不妊や逆子は、母体の正気が少ないことが大きな原因です。
不妊症の治療として一般的に用いられる「排卵誘発剤」は、東洋医学的にみると、もともと正気が不足しているために妊娠しにくい状態の身体に鞭打って無理やり排卵させ、さらに正気を消耗していると考えられます。
排卵誘発剤を使い続けることで「卵は取れても、質の良いものが少ない」という話しを、患者さんから伺うことがあります。
このような状態になる前に、まず母体となる身体に正気を増やし妊娠しやすい環境を整えることが最も重要ではないかと思います。
また不妊治療を始めてからでも、不妊治療による身体への負担を軽くするため、正気を増やす治療を行うことが良い結果に繋がると考えています。
逆子も同様で、母体の正気が少なくなることで、胎児が安定し難くなります。
逆に正気を増やしてあげることで、胎児は安定しあるべき位置に戻るのです。
しかし残念ながら、母体の状態は皆が同じという訳ではありません。
妊娠した時の状況や、年齢、そして正気の量は人により生まれた時から多い少ないがあります。
また、仕事や人間関係によるストレス、生活環境における冷えや化学物質の影響、このような様々な要因において正気は消耗し減少します。
正気が少なくなると、母体にも胎児にも負担となりますので、逆子に関わらず妊娠中は常に正気を増やし続けることが最善だと考えます。